山村 美郷

我が国日本には米国、中国に次いで世界第3位の経済規模があり、世界第2位の情報・コンピュータ産業があります。日本市場の贅沢な高級品やサービスは、可処分所得の大きい人々を惹きつけています。品質と革新は日本の代名詞であり、それは日本企業の事業パートナーへの献身と忠誠となって表れています。さらに、多くのグローバル企業にとって、日本は革新的な商品やコンセプトを生み出す拠点となっています。

なぜ日本での事業にはメリットがあるのか？

事業を行うと、戦略的かつ経済的な報酬を得ることができます。日本では、わずか14日間で会社を設立することができ、もし成功すれば、わずか3〜5年で世界的な収益のかなりの割合を稼げるようになります。ジェトロの開業ワンストップセンターサービスを利用すれば、会社設立にかかる時間を半分に短縮できます。

また、日本には道路網、高速道路、鉄道、地下鉄、空港、港湾、通信などのインフラが整備されており、さまざまな製品やサービスの輸送に利用されています。

国内計20以上のドックと5つの主要空港があります。東京首都圏には、東京国際空港（HND）と成田国際空港（NRT）、大阪エリアには、大阪国際空港（ITM）と関西国際空港（KIX）のそれぞれ2つの主要空港があります。空港のほかにも、日本の港湾、ターミナル、貿易業務は一般的によく組織化され、効率が良いことで世界的に有名です。

日本で成功すれば、世界中のどこでも成功できるでしょう。なぜなら、日本市場は品質に対して極めて厳しく、そうした目の肥えた日本市場の高い期待値に応える製品・サービスを作り上げることができたということだからです。

日本は参入しにくい市場か否か？

海外の企業にとっては、日本の複雑な流通経路、競合企業の集中、独特のビジネス文化などが気になるかもしれません。インターネットの普及により、地理的な障壁がなくなったため、日本のクライアントと連絡することがかつてなく簡単になりました。さらに、世界の決済ゲートウェイやモバイル決済ソリューションにより、さまざまな通貨での現金の受け取りが簡単にできるようになっています。

日本は数多くの分野で国内市場が発達していますが、欧米企業の神秘性やその規模感が日本の消費者の欧米商品への興味をかきたてています。さらに、日本の企業文化は、海外の企業が想像するほど難しくはありません。海外の企業が日本市場で成功するための基本的な要素は、忍耐力、誠実さ、ビジネス規範の尊重、商業的成功に対する長期的な視点だといえるでしょう。

カジノは通常、国内・海外両方からのお客様に対応しており、カジノ独特の事業機会があるものです。定期的に新規顧客を獲得しているので、その周辺地域を調査すると、より可能性のある事業機会を見つけられるかもしれません。結果的に、カジノの周辺地域にある企業は、他の企業に比べて常連客への依存度が低くなっています。ここでは興味をお持ちいただけそうな、カジノ周辺だからこそできるビジネスをいくつかご紹介します。

1. 飲食店を開く

飲食店は、カジノ周辺でも重要なビジネスとなります。カジノ近隣のレストランは、たとえカジノが食事を提供していても、エリア内の宿泊先や他の観光スポットへ向かう途中の消費者を引き寄せることができます。カジノの周辺でレストランを経営すれば、見込み客が日常的に車や散歩で通りかかっているのも同然というわけです。

しかも、通常、カジノ内には飲食店が少ないので、カジノ周辺でレストランを開くのは魅力的な事業コンセプトになります。たとえカジノ内にビュッフェやカフェがあったとしても、家族で楽しめるような賑やかな演出をしたり、スポーツやシーフードをテーマにしたレストランを作ったりと、特徴を出すような工夫をしましょう。記念日のお祝いやデート、ブラックジャックで大勝した人などをターゲットに、高級ワインが飲めるグルメレストラン＆バーを開くのもよいでしょう。

2. ホテルやモーテルを購入または建設する

ほとんどのカジノには自前のホテルがありますが、カジノリゾートに宿泊したくないゲストをターゲットに、ホテルやモーテルを開くのもよいでしょう。カジノには泊まりたくないという家族連れも多いですし、他のアトラクションに近い方がいいという人もいます。周囲にあるホテルやモーテルの種類から、高級志向にするか格安志向にするかを選びましょう。

カジノ以外の宿泊施設が足りていない場合は、近くにホテルを開業するか、週末にギャンブルをしに来る観光客を自宅に泊める「民泊」を提供してみましょう。この他にも、RVパークを設立してキャンピングカーの利用者を呼び込むという方法もあります。

また、ゲストがリラックスしてアルコール飲料を楽しめるよう、カジノへの無料送迎サービスを提供するのもいいアイデアです。カップル向けのハネムーンスイートを用意したり、キャンピングカー利用者向けのプールを設置したりするなど、周囲のホテルやキャンプ場との差別化を図りましょう。

3. エンターテインメント施設を設ける

アーサー＆アンダーセン社によると、現代のカジノの大半は、ただギャンブルをする場所から、総合エンターテイメント施設として分類し直されているそうです。年々、家族連れの客層が増え、お子様連れのご家族がカジノの近くに遊びに来ることもあります。ギャンブル以外のことをしたいというお客様に向けて、ミニチュアゴルフ、遊園地、ゲームセンターなど、その他のエンターテインメントを楽しんでいただけるようにしましょう。

4. 建設会社を始める

カジノがあると、周辺経済も発展します。タイミング良く建設会社を立ち上げれば、カジノから恩恵を受けたり、全国から観光客が訪れる観光地になって利益を得られたりする可能性があります。こうなれば、あなたの建設会社は、企業の建物や住宅建設で大繁盛が続くかもしれません。

今こそ新しいベンチャーを始める絶好のチャンスです！ぜひ将来性のある事業を立ち上げてみてくださいね！